と~しきくんの感想diary

Yahooブログで「うっかりトーちゃんのま~ったり日記」というブログをやっていました。ヤフブロからはてなに流れ着く。アニメや漫画の感想を書きます。

帝王だって悩んでいるんだ 「ジョジョの奇妙な冒険 OVERHEAVEN」読了

イメージ 1

















昨日は仕事がお休みだったので、届いた本を一気に読んでしまいました。

「JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN」

ジョジョの奇妙な冒険西尾維新がノベライズした作品。
テーマはDIOの残した「天国へ行く方法」を記したノートの復元。

DIOがなぜ天国を目指したのか、
ジョースター家との因縁を交えて
DIOの独白として書かれています。

文章は、主にDIOの生い立ちやジョナサンとの対決など1部の回想と
3部にあたるジョセフ・承太郎達との戦いの日記がほぼ交互に書かれています。

一応、以下ネタばれです。

感想ですが、なんというか、
DIOほどのカリスマを持つ帝王も悩んでいるんだな~、と感じました。

本の体裁がDIOの独白なので、しょうがないとは思うんですが、
「あれは失敗だった」とか「部下が次々と負けていく」的な
失敗談や弱腰な考えも出てきているのが、なんとも意外で。

人間をやめているはずなのに、妙に人間臭さがにじみ出ていて、
個人的にはDIO様に親近感なんか感じちゃったりしました。(笑)

「絶対的な帝王」「悪のカリスマ」みたいなイメージを
DIOに強く持った人が読んだら、情けなく思う人もいるかもしれません。

DIOが天国を目指した裏には、
幼少期に過ごした地獄のような環境の中、
天国に行くため他人に「与え続けた」母親の影響と、
生き残る為「奪う者」として手を汚し続けたDIOの前に現われた
「受け継ぐ者」ジョナサン・ジョースターへの嫉妬が原点にあるようです。

「奪う者」は「受け継ぐ者」には決して勝てないという劣等感から、
辛い未来でも予め知っていれば「覚悟」が出来るという考えに至り、
その方法をノートに記し、6部へと繋がっていく。

「こんなのDIO様じゃない!」って思う人もいるかもしれませんが、
僕は帝王として君臨する表の面と、悩みもある人間臭い素顔の面
がDIOにあっても良いと思いますし、十分楽しめました。

DIOが天国への道を模索するにあたって、
自分達の部下、ダービー兄弟やボインゴのスタンドから
ヒントを得ていくという書き方はおもしろいと思いました。


※蛇足
DIOのノートには「信頼できる友」として
エンリコ・プッチの名前が何度も出ている。
むしろ、もし自分が天国への道を追えなくなってしまった場合の後継者として
プッチ神父へ渡すためのつもりでノートを書いているような描写もある。
承太郎はDIOとの戦いの後でノートを読み、プッチ神父の存在を
知っているはずなのに特に何も行動を起こさなかったのはなぜだろう。
プッチ神父がDIOの敗北を知れば、代わりに天国への道を模索するのは想像に難くないはずなのだが。
始末するほどではないにしても、本を焼却するだけというのは
承太郎にしては詰めが甘かったといえるのではないか。