てんむす 8巻 『勝つんだ』
もう、どうしてなんでしょうね。
どうしてこの漫画は、こうも僕の心の琴線に響くんでしょう。
表紙の目をイカらせ親子丼をガッつく二子を見るだけで涙が出そうになります。

井端二子
結日高校二年生。
大食い競技に関する
知識は豊富で真面目だが、
極度の緊張しいで
本番で本来の実力が出せない。
天食祭本戦への
出場権をかけた準決勝では
先鋒の立浪部長が負けてしまい、
もう後の無い状態での登場となります。
ただでさえ緊張しいの二子には、
勝負どころではない状況で
序盤は全く力が出せません。
もーね、すっげー分かるんです。二子の気持ち。
毎日、毎日、一生懸命練習を積んできても、
本番になると緊張してイージーミスを重ねてしまう感覚。
力を抜いて、いつも通りにやればいい…
そんな事わかっているよ!!
でも、それがどれだけ難しいことか…
分かっていても出来ない自分が
許せなくって、悔しくって、情けなくなる…
しかも、今回は部長が負けてしまい、
チームが勝つためには絶対に落とせない試合。
余計な事を考えてしまい、縮こまってしまう二子の気持ち。
ホント、痛いくらいに分かりました。
そんな二子を動かしたもの。
それは怒り。

自分が次鋒に選ばれたのは、
先鋒で部長が勝ち、
勢いに乗った状態で
勝負に臨ませようとした
忍足マネージャーの作戦。
つまり、一番楽なポジションだから。
そこに、後輩の天子や
ライバル遊じゃなく、自分が選ばれた…
自分が一番役立たずだから。
二子は吹っ切れます、自分自身への怒りで。
役立たずのままでは終われない…。
立浪部長の夢を終わらせたくない…。
今がんばらないでいつがんばるのよ!?
目を怒らせて、箸を進めていく二子の姿に
緊張しいから一皮向けた「勝ちたい」という意志を感じました。



二子だけじゃない。
尾張大付属高校食い道部の
青葉響香も、黄桜メイ子も、
結日高校の荒木遊も、
そして、主人公・春風天子だって、必死に闘うのです。
勝つため、とにかく勝つために…
僕がこの漫画を好きな理由の一つは、
ひたすらアツく、本気で『勝つんだ』という
彼女達の意志に惹かれるから、かもしれません。
アツく、アツく、とにかくアツい!!
てんむす、最高です!!

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